損害車買取のタウ(さいたま市中央区)は19日、平成29年に開発したオンライン損傷車査定システムのリニューアルを発表した。従来の立ち合いによる査定の場合、現金化に2週間程度かかるとされるが、このシステムを使えば、約半分に短縮できる。
パソコンやスマートフォンから専用のサイトを通じて依頼する。まずメーカーや車種、年式、走行距離などを入力した後、前後左右と屋根の部分の損傷例が写真で表示され、損傷具合の近い写真を選んでクリックする。すると査定額が表示され、納得できれば個人情報を入力し、車検証の写真をアップロードする。
傷やへこみのある車両には対応するが、写真での判断が難しい水没車には現時点では対応していない。川上大地執行役員は「今後は水没車の査定にも対応できるようにしていきたい」と話した。
地震や台風などの自然災害の多発により、同社には損害保険会社や自動車販売店などを通じて車両の買い取り依頼が急増。令和元年の台風19号では被災地から約1万2千台の車両を買い取った。ただ災害発生時には、依頼が殺到するため、依頼者のもとに訪れての査定には時間がかかるなどの課題もあった。