新型コロナウイルスの感染が和歌山県内で確認されている中、県教委は、感染が判明した場合の対応指針を、県内市町村の教育委員会や学校現場に文書で通知した。万一、児童・生徒らに感染が確認された場合、個人情報の保護に配慮するほか、感染した児童・生徒らに対する中傷などの被害防止徹底を呼びかけた。
県教委は、13日に県内で初めて感染者が確認されて以降、学校現場の対応を協議。指針としてまとめ、今回通知した。
児童・生徒らが感染し、欠席するなどした場合、中傷やいじめなどの対象になったり、実名をSNS(会員制交流サイト)で公表されたりする事態を懸念し、通知では、教育現場で「子供たちが傷つくことがないよう指導徹底する」よう要請した。
また、教育現場で感染が拡大するのを防ぐため、児童・生徒に感染が確認された場合、2週間の出席停止措置を求めた。教職員が感染した場合も、速やかに学校側の対応も含め県教委に報告するよう促した。
一方、県内では感染者が増加するに伴い、学校側に「休んでいる子供の名前を教えてほしい」などの問い合わせも外部から寄せられているという。
こうした問い合わせについて、県教委は個人情報保護の観点から、通知で「感染者や濃厚接触者に関する個人情報には答えない」とした。