トランプ米大統領は23日、アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンとの間で29日に署名する予定の和平合意について「タリバンは戦争に疲れており合意を求めている。うまくいくだろう」と自信を示した。ホワイトハウスで記者団に語った。
米タリバン双方は22日から7日間の暴力削減措置を実行しており、タリバン指導部が組織全体を統率して攻撃を停止できるかどうかが焦点となっている。
オブライエン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は23日放送のCBSテレビのインタビューで、タリバン側に暴力削減措置への違反があれば和平合意には署名しないとの立場を強調。米軍撤収については「米国や同盟国の利益を守るのに必要な米軍の規模を下回るまで減らすようなことはしない」と語った。
2001年から続く「米史上最長の戦争」の終結を急ぐトランプ氏は11月の大統領選を控え、公約である海外駐留米軍の大幅削減を実現したい考え。合意後に第1段階としてアフガン駐留部隊を現行の1万2千~1万3千人から8600人に削減する方針とされる。(共同)