ソフトバンクは25日、携帯電話の料金プランを3月12日に見直すと発表した。毎月のデータ通信容量が50ギガバイトで、「ユーチューブ」など特定の動画サービスやSNS(会員制交流サイト)が使い放題のプランについて、月のデータ使用量が2ギガバイト以下なら1500円割引にする。データ使用の少ない月がある利用者の料金をお得にして、幅広い顧客層の獲得を狙う。
大容量プランの料金は月額7480円(税別)だが、データ使用料が少なければ、5980円で利用できるようになる。家族との同時加入や光回線とのセット割引などを活用すれば、最安の利用料金は1980円で済む。
内容変更に合わせ、大容量プランの名称も「ウルトラギガモンスター+」から「メリハリプラン」に見直す。
プラン見直しの背景には利用者のニーズの多様化がある。大容量プランを申し込んだ利用者でも「月によってはデータ使用量が少ない場合もあり、その際は料金を安くしてほしいという利用者が一定数いる」(ソフトバンク)ため、こうしたニーズに対応させる。
一方、データ使用量に応じて、段階的な料金設定になっているプランは、割高だった月のデータ使用量が5ギガから50ギガまでのプランを廃止し、データ使用量が1ギガ、2ギガ、5ギガまでの3段階のシンプルなプランに見直す。名称も「ミニモンスター」から「ミニフィットプラン」に変更する。
このほか、音声通話の基本プランは、国内通話が24時間無料になる「定額オプション+」を月1800円、1回5分以内の国内通話が無料になる「準定額オプション+」を800円で提供する。従来プランから300円値上げになるが、留守番電話など800円相当のオプションが組み込まれており、実質的に500円の値引きになる。