船長重傷で原因究明できず 琵琶湖の渡し船衝突事故報告書

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 運輸安全委員会は27日、琵琶湖の沖合約1・5キロにある滋賀県近江八幡市の沖島の漁港で昨年1月、防波堤に渡し船が衝突した事故について、原因は特定できないとする調査報告書を公表した。船長(70)が衝突の際に頭を打って急性硬膜下血腫となり、事故前後の記憶を失っていることや操船の様子を目撃した人がいないためとしている。

 報告書によると、天候や港にある標識灯などには事故につながる要因はなく、船長の事故前の体調にも問題はなかった。

 事故は昨年1月28日午後7時半ごろ発生。船長ら乗組員2人と乗客9人が乗っており、船長を含め計10人が重軽傷を負った。船長はけがをしたまま航行を続け、その後病院に搬送された。

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