ホンダが埼玉製作所の狭山工場(埼玉県狭山市)、寄居工場(同県寄居町)で手掛ける複数車種の3月の生産台数を当初計画より減らすことが2日、分かった。日産自動車の子会社、日産自動車九州(福岡県苅田町)の工場も3月の土日と6日の稼働を停止する。日産車体の湘南工場(神奈川県平塚市)も3日と7日の操業を止める。
いずれも新型コロナウイルスによる肺炎の影響で中国から部品供給が不安定なため。新型肺炎でホンダが国内工場の減産に踏み切るのは初めて。これまでは部品の在庫が少ない車種の生産を後回しするなどして対応してきた。
ホンダは3月の1週間程度、生産を調整する。関係者は「調整は一時的で、大きな影響はない。ライン全体が止まるようなこともない」としている。