エリザベス英女王(93)が3日にロンドンのバッキンガム宮殿で行われた叙勲の式典で、珍しく手袋を着用したまま勲章を授与したとして、英メディアは新型コロナウイルスへの感染を防ぐためではないかと報じた。
PA通信は宮殿内での叙勲式典で過去10年、手袋姿が撮影されたことはないと指摘。デーリー・メール紙電子版も、即位した1952年以来で初めてだと伝えた。
女王は手首と肘の間まである長さの白い手袋をして、受章者の下襟に勲章をつけるなどした。PAによると、王室は予防のためかどうかには回答せず「女王が公式行事で手袋をするのは異例のことではない」(報道官)と説明している。
英国では感染者が急増しており、ジョンソン首相は国民に手洗いの励行を呼び掛けている。(共同)