自民党の河井案里参院議員(46)=広島選挙区=が初当選した昨夏参院選で、車上運動員に法定上限を超える報酬を支払ったとして、広島地検に公選法違反(買収)の疑いで逮捕された案里氏の公設秘書、立道浩容疑者(54)が選挙戦中、違法報酬を受け取ったとされる車上運動員の労働時間や街宣スケジュールを管理していたことが4日、関係者への取材で分かった。
立道容疑者は選挙戦前の昨年5月下旬ごろに違法報酬の支払い決定に関与し、さらに選挙期間を通じ、車上運動員に関する業務の中心的な役割を担ったとみられる。広島地検は陣営内での立場を見極め、案里氏の「当選無効」につながる連座制の適用対象者かどうか判断するもようだ。判例は、陣営に属し、現場のリーダーとして街頭演説の計画立案などに携われば、連座制が適用される組織的選挙運動管理者に該当するとしている。