菅義偉(すが・よしひで)官房長官は6日午前の記者会見で、11日に国立劇場(東京都千代田区)で予定していた政府主催の東日本大震災追悼式の中止について「国内の感染拡大防止のためにあらゆる手段を尽くすべき時期であり、誠に遺憾だが、本日の閣議で同追悼式の開催を断念するのやむなきにいたった」と説明した。
菅氏は「東日本大震災は未曾有の大災害であり、国として犠牲者の方々を追悼し、被災者の方々に寄り添う気持ちは将来に渡って持ち続けるものであるべきだ」と強調した。「いまだ多くの方々が非難され、不自由な生活を続けられている現実を心に刻み、引き続き復興に全力を尽くしていきたい」と語った。