米民主上院トップが舌禍 トランプ氏、ここぞと批判

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米野党・民主党の上院トップ、シューマー院内総務(ロイター)

米野党・民主党の上院トップ、シューマー院内総務(ロイター)

 【ワシントン=大内清】米野党・民主党の上院トップ、シューマー院内総務が、人工妊娠中絶の規制強化をめぐる連邦最高裁審理に関し、トランプ米大統領が指名した保守派の最高裁判事2人を脅迫しているともとれる発言をし、5日、発言の撤回に追い込まれた。普段から司法にかかわる問題で不用意な発言で非難されることの多いトランプ氏は、好機とみて批判のトーンを強めている。

 シューマー氏は4日、中絶の権利を擁護する団体の集会で演説し、中絶規制を強化する南部ルイジアナ州の州法をめぐる最高裁審理に言及。トランプ氏が指名した保守派のカバノー、ゴーサッチ両判事の名を挙げ、「あなた方は代償を払うことになる」「ひどい判断をすれば何が起きるか分からない」などと語った。

 これに対しロバーツ最高裁長官が「脅迫的発言は不適切であるだけでなく危険だ」と警告。シューマー氏は5日、「このような言葉を使うべきではなかった。脅迫のつもりはなかった」と釈明した。

 一連の騒動に、トランプ氏はツイッターで、シューマー氏が「最高裁の手続きに大きな危険をもたらした」などと指摘した。

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