サウジ、有力王族2人を拘束 王位継承の地ならしか

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サウジアラビアのムハンマド皇太子=2019年9月(ロイター)

サウジアラビアのムハンマド皇太子=2019年9月(ロイター)

 【カイロ=佐藤貴生】米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は6日、複数の関係筋の情報として、サウジアラビア政府が王族の有力者2人の身柄を拘束したと伝えた。事実とすれば、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子(34)の王位継承に向けて地ならしを進める動きとみられる。

 同紙によると、身柄を拘束されたのはサルマン国王(84)のおいのナエフ前皇太子と、国王の弟のアハマド王子。前皇太子らはクーデターを企てたとして6日朝、自宅から連行された。いずれも情報機関などを監督する内相を経験した。

 ナエフ前皇太子はテロ対策などを通じて米国の情報機関と良好な関係を築いたが、2017年に解任されて以降は自宅に軟禁されていると伝えられていた。

 同年に副皇太子から昇格したムハンマド皇太子はサルマン国王の実子で、原油依存からの脱却を目指す大規模改革を主導する一方、強権的な政策を相次いで打ち出してきた。

 15年のイエメン内戦への軍事介入を主導したとされるほか、17年には汚職対策のトップとして約400人の有力王子や富豪を一斉拘束した。18年に在トルコのサウジ総領事館で起きたサウジ人反体制記者殺害事件では、殺害を指揮したとの疑いも報じられた。

 強引な政治手法に加え、国王の座が親子間で継承される公算が大きいことなどから、王室内では不満を抱く者もいるとされる。

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