1月の経常黒字6123億円 2月以降は新型コロナ影響懸念





財務省の外観=東京・霞が関

 財務省が9日発表した令和2年1月の国際収支速報によると、海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支の黒字額は、前年同月比6・6%増の6123億円だった。黒字は67カ月連続。訪日外国人客の消費が伸び、企業が海外子会社から受け取る配当金が増えたことも寄与した。

 経常収支のうち、旅行者のお金の出入りを示す旅行収支の黒字額は22・5%増の2669億円と、1月として過去最高だった。中国からの訪日客は2割以上増えた。ただ、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、中国政府が海外への団体旅行を禁止した1月末からは訪日客が激減しており、2月以降の旅行収支への影響が懸念される。

 輸出から輸入を差し引いた貿易収支は9851億円の赤字だった。



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