2月の貸出残高2・2%増 大企業のM&A向けが堅調


 日銀が9日発表した2月の貸出・預金動向(速報)によると、国内銀行の月中平均の貸出残高は前年同月比2・2%増の474兆7882億円だった。大企業の合併・買収(M&A)向けの資金需要が引き続き堅調で、8年5カ月連続で前年同月の実績を上回った。

 大手銀などの「都銀等」は2・1%増の218兆9828億円。地方銀行と第二地方銀行の合計は2・4%増の255兆8054億円だった。不動産業者への貸し出しの伸び悩みなどを背景として、地銀の伸び率は鈍化傾向が続いている。

 都銀と地銀・第二地銀を合わせた実質預金と譲渡性預金の残高は3・0%増の732兆4819億円となった。



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