ドラマ「テセウス」「恋はつづくよ」どう見たか 記者座談会

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 1月クール(1~3月)のドラマが最終盤を迎えている。医療系のドラマが計6本と目立ったが、切り口はそれぞれ異なっていた。担当記者が各ドラマについて振り返る。

 記者A 連日病院通いをしているのかと思うほど、医療系のドラマが多かった。

 記者B フジ「アライブ がん専門医のカルテ」は、ありがちなスーパー外科医の活躍ではなく、がん医療に取り組む医師の苦悩が丁寧に描かれていて好感が持てた。

 A がん治療の実情をよく取材して描いている。

 記者C 日テレ「トップナイフ-天才脳外科医の条件-」は、脳外科医に絶対いないであろう広瀬アリス演じる小机幸子がアクセントになり、カリカリせずに見られたよ。

 B ただ、これだけ多いとさすがに食傷気味。恋愛ドラマ寄りのTBS「恋はつづくよどこまでも」が支持されたのは、視聴者の医療もの疲れがあったような気がする。

 C 「恋は-」はおっさんでも見られるラブコメ。ドSと優しさ、このツンデレのバランスをうまく見せる佐藤健はさすがにうまい。

 A 現実離れという点では同局の「病室で念仏を唱えないでください」も設定がユニーク。

 B 僧侶の立場から生死観についてもっと言及してくれるかと期待は高かったけど、救急救命医の描写に力が入り過ぎて、二足のわらじの設定を生かし切れていなかった。

 A テレ東の「病院の治しかた-ドクター有原の挑戦」は全く目線が違った。普段、病院経営に関心を向けることはまずないが、病院の存続って地域の人たちにとっては大問題。

 C 医療系に続いて多いのが刑事やミステリーものか。フジ「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」は、毎回の事件と、縦軸を貫く井沢範人(沢村一樹)にまつわる謎の展開は面白い。

 B 視聴率が前作に比べて振るわない…。

 C こういう刑事モノのフォーマットプラス謎解きに、“月9”の視聴者が飽きたのかも。

 A 日テレ「知らなくていいコト」は、お仕事もの、ミステリー、恋愛と盛りだくさん。

 C ジャニーズWESTの重岡大毅が演じる野中春樹のダメ男ぶりが話題だ。

 A 仕事もプライベートも順調そうな元恋人への嫉妬、犯罪者の娘かもしれない人とは結婚できないと感じる野中は、人間らしいともいえる。

 B 犯罪者の子供といえば、連続殺人事件の犯人とされる父親の無実を証明するため、息子が過去にタイムスリップするTBS「テセウスの船」はとてもよくできたドラマで、引き込まれた。

 C 今クールのイチオシ。竹内涼真が日曜劇場で主役を張るにふさわしいドラマですよ。上野樹里演じる由紀とのやり取りはホッとさせてくれる。

 A 上野は迫真の演技と丁寧な役作りが光りますね。要所で原作漫画とドラマの展開は異なっているから、最終話までどう展開していくかが見もの。一方、フジ「10の秘密」は完全オリジナルの長編ミステリーという意欲作。

 C 仙台由貴子(仲間由紀恵)が悪そうだということはすぐ分かったものの、主演の向井理演じる白河圭太までが企業を恐喝したり。となると、どこに感情移入していいのか分からず。それが視聴率の下降に影響しているのかな。

 B 新型コロナウイルスの感染拡大問題でニュースが関心を集めたこともあって、ドラマの存在感が希薄になったクールだった。ドラマ全盛期を知る世代としては寂しいかぎり。

 A テレ朝の「相棒」「科捜研の女」はさすがの視聴率。安定感があるのは悪くないのですが…。

 B 例えば米アカデミー賞でも、年々、インターネット発の作品が存在感を増している。ネット動画配信に親しんだ視聴者の目はさらに厳しくなるだろうから、テレビでもとがった作品を見たいところだ。

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