吉川晃司、マツダで渾身の103キロ始球式!平和願う「ピースナイター」に美声響く

歌手の吉川晃司(59)が8月13日、広島東洋カープ対阪神タイガース戦(マツダスタジアム)で行われた始球式に登場し、103キロの力強い投球を披露した。その見事な一球は球場を大きな拍手で包み込み、平和への願いを込めたイベントに華を添えた。

魂の投球、マウンドに立つ吉川晃司

この日、吉川晃司は黒のタンクトップ姿でマウンドに上がり、その引き締まった体躯で注目を集めた。投じられたボールはやや高めに浮いたものの、捕手のミットにしっかりと収まった。電光掲示板には「103キロ」の球速が表示され、球場全体から割れんばかりの拍手が送られた。その堂々とした姿は、多くの観客に感動を与えた。

吉川晃司がマツダスタジアムで行われた「ピースナイター」で力投する始球式の様子吉川晃司がマツダスタジアムで行われた「ピースナイター」で力投する始球式の様子

平和への願いを込めた「ピースナイター」の意義

今回の試合は、平和への強い願いを込めた特別イベント「ピースナイター2025」として開催された。今年で18回目を迎えるこの催しは、被爆地の広島にとって忘れられない「8月6日」の記憶と歴史を次世代に継承し、平和の尊さを改めて認識するきっかけとなることを目的としている。試合では、監督、コーチ、そして全選手が胸元に「peace」の文字と背番号「86」が刻まれた特別ユニホームを着用し、平和へのメッセージを静かに発信した。

ジョン・レノン「イマジン」が響く夜空

5回裏終了時には、吉川晃司が再びマツダスタジアムに姿を現した。彼はジョン・レノンの名曲「イマジン」をアカペラで歌唱。静寂に包まれた夜空の下、その美しく力強い歌声がスタジアム全体に響き渡り、平和へのメッセージを一層深く心に刻み込んだ。多くの観客がその歌声に耳を傾け、改めて平和について考えるひとときとなった。

吉川晃司が語る「70歳での120キロ」への挑戦

始球式後、吉川晃司は自身の投球について語った。「だいたいいつもアベレージから10キロ落ちるんです。やっぱり力むんでしょうね。もうちょっとフォームをちゃんとしようぜ」と反省点を述べつつ、「今日も肘から出たので肘が痛くなる。そんなことを考えながら」と、投球フォームへの意識の高さを覗かせた。

さらに、彼は将来の目標として驚くべき抱負を明かした。「自分の希望としては70まで歌っていたらですね、もう1回ピースナイターに呼んでもろてですね、70で120キロとか。頑張らなきゃいけないようにして頑張る」。6月には115キロを記録していたといい、「習います!教えてください!」と、向上心旺盛な姿勢を示した。

結びに

吉川晃司の力強い始球式と、ジョン・レノン「イマジン」のアカペラ歌唱は、単なる芸能イベントに留まらず、「ピースナイター2025」が持つ平和への深いメッセージを、より多くの人々に伝える重要な役割を果たした。彼のパフォーマンスは、平和への願いを世代を超えて繋いでいくことの意義を改めて私たちに問いかけた。


参考資料