2月企業物価0・8%上昇 新型コロナで幅は縮小

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東京都千代田区・丸の内のオフィス街のビル群=本社チャーターヘリから(宮崎瑞穂撮影)

東京都千代田区・丸の内のオフィス街のビル群=本社チャーターヘリから(宮崎瑞穂撮影)

 日銀が12日発表した2月の国内企業物価指数(平成27年平均=100、速報)は前年同月比0・8%上昇の102・0だった。消費税増税の影響で前年実績を4カ月連続で上回ったが、新型コロナウイルス感染症の拡大による世界経済の先行きへの懸念から原油価格が値下がりし、上昇幅は前月に比べて縮小した。

 全744品目のうち、上昇は526品目、下落は208品目だった。品目別で見ると、石油・石炭製品は1・6%上昇した。原油の下落を反映し前月の9・0%上昇に比べ幅が縮んだ。窯業・土石製品は3・5%上がった。電力・都市ガス・水道は5・1%下落、木材・木製品は0・4%下落した。

 増税の影響を除いた国内企業物価指数は0・8%の下落で、2カ月ぶりに前年同月を下回った。上昇は323品目、下落は345品目。17年3月以来、2年11カ月ぶりに下落品目が上昇品目を上回った。

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