“福島の桃源郷”花見山観光中止 朝ドラや聖火で話題も…

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「断腸の思い」と花見山の観光受け入れ中止を発表する、福島市の木幡浩市長=12日、福島市役所(芹沢伸生撮影)

「断腸の思い」と花見山の観光受け入れ中止を発表する、福島市の木幡浩市長=12日、福島市役所(芹沢伸生撮影)

 花見の名所として知られ、間もなく観光シーズンを迎える福島市の「花見山」について、同市は12日、新型コロナウイルス感染防止のため、今春の観光客受け入れを中止することを決めた。木幡浩市長が記者会見し発表した。

 数種類の桜やハナモモ、レンギョウなど色とりどりの花が同じ時期に咲き誇り、「福島の桃源郷」とも呼ばれる花見山。毎年、約20万人が訪れており、近年は台湾やタイ、ベトナムなど海外からの観光客も増えていた。4月中旬のピーク時には1日3万人の人出があり「人混みを生じさせない」との観点から今回の措置を決めた。

 今春は例年行っていた臨時駐車場の設置▽臨時駐車場や福島駅から花見山までのシャトルバスの運行▽観光案内所や仮設トイレの設置-などを取りやめる。また、花見山は花木生産農家の畑で柵などの仕切りがなく見学を禁じることができないため、今月20日から4月19日まで交通規制を行い、渋滞や違法駐車を防ぐことにしている。

 福島市では、今月27日に東京五輪の聖火リレーが行われる。また、30日には同市出身の作曲家・古関裕嗣・金子夫妻を描いたNHK朝の連続テレビ小説「エール」が放送開始になることから、今春を「福島が盛り上がるチャンス」(木幡市長)とみていた。

 さらに、7月には東京五輪の野球とソフトボール競技が福島市内で行われる。この機会に国内外から訪れる人たちに「観光」や「食」など福島の魅力を積極的にPRし、東京電力福島第1原子力発電所事故に伴う風評被害の払拭も期待されている。

 そのスタートを新型コロナウイルスに台無しにされた格好。会見で木幡市長は「最大の誇りとするコンテンツを中止せざるを得ない。暖冬で開花が近いところで苦渋の決断。断腸の思い」と悔しさをにじませた。

 木幡市長は影響が大きいとみられる、タクシーや旅館・ホテルなど観光関連の事業者について「影響が最小限にとどまるよう対策をとりたい」としている。

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