イラン、受刑者を一時解放 サウジは聖地「閉鎖」 新型コロナ

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 マスクを着け会議に出席するイラン政府の閣僚=11日、テヘラン(イラン大統領府提供、AP)

 マスクを着け会議に出席するイラン政府の閣僚=11日、テヘラン(イラン大統領府提供、AP)

 【カイロ=佐藤貴生】新型コロナウイルスの感染が中東で最も深刻なイランはモスク(イスラム教礼拝所)での金曜礼拝を中止したほか、学校や大学の閉鎖や勤務時間の短縮が続いている。約7万人の受刑者が刑務所から一時的に出されるなど、感染防止の動きは社会全体に広がっている。

 ロイター通信によると、イランの感染者は約9千人、死者は350人を超えた。同国は今月下旬にペルシャ暦の新年を迎えるが、最高指導者ハメネイ師は北東部マシャドのシーア派聖地で20日に行う予定だった恒例の演説を中止した。北部のカスピ海沿岸は新年を過ごす家族連れなどでにぎわうバカンスのシーズンを迎えるが、政府は旅行を控えるよう求めている。

 首都テヘランの男性(29)は、「スーパーやショッピングモールの入り口では職員が入場客の体温を測っている。多くのホテルが宿泊客の激減で給料が払えず、職員を解雇しているようだ」と話した。米制裁の再開で低迷する経済は、ウイルス感染拡大でさらに打撃を受けている。

 一方、サウジアラビアは大勢の巡礼者が訪れる西部メッカの聖地への巡礼を禁止し、神殿は閑散としている。

 また、イエス・キリスト生誕の地に建てられたとされるヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ベツレヘムの聖誕教会も今月上旬から閉鎖されるなど、宗教の聖地を抱える国や地域の経済に大きな影響が出ている。

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