【カイロ=佐藤貴生】イラクの首都バグダッド北方のタージにある米軍などが駐留する基地に14日、ロケット弾が撃ち込まれた。死傷者が出たかなど詳細は不明。同基地には11日、ロケット弾18発が発射されて軍兵士ら米国人2人と英兵1人が死亡し、米軍が翌日に報復の空爆を行ったばかりだった。
ロイター通信は基地内にいたイラク軍幹部の話として、少なくとも10発のロケット弾が撃ち込まれたと伝えた。犯行声明は確認されていない。
米国は11日の攻撃はイランに近いイスラム教シーア派武装組織「神の党旅団」(カタイブ・ヒズボラ)の仕業だとして、イラク国内の同組織の拠点を空爆。イラク政府は主権の侵害だとして米国を批判した。