【08月19日 KOREA WAVE】2022年10月に発生したソウル梨泰院(イテウォン)での雑踏事故で、現場に投入された後、うつ病を患っていた仁川の消防署所属の男性消防隊員(30代)が失踪し、警察と関係機関が捜索している。
家族によると、この隊員は梨泰院事故の現場支援後、うつ病と診断され、これまで治療を続けていたという。隊員はかつてのメディアインタビューで「応急処置が必要な人を配置し、亡くなった方々を黒い区域に置く作業は精神的に耐えがたかった。自分がその現場にいたというだけで親はつらがっていたのに、犠牲者のご遺族の気持ちはいかばかりかと考えた」と語っていた。
消防隊員は8月10日午前2時ごろ、第二京仁高速道路の南仁川料金所を通過した後、路肩に車を停め、携帯電話や財布などの所持品を車内に残したまま姿を消した。携帯電話の最後の位置情報は、仁川市南洞区瑞草洞で確認された。隊員は家族や友人に向け「申し訳ない」という内容のメモを携帯電話に残して連絡が取れなくなった。
警察と関係当局は、家族からの失踪届を受けて捜索活動を続けているが、依然として行方は分かっていない。家族側も「失踪した消防隊員を探しています」と題したチラシを作成し、オンライン・オフライン問わず配布している。
(c)KOREA WAVE/AFPBB News
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