19日に最終回を迎えるドラマ「アライブ がん専門医のカルテ」(木曜後10・0、フジテレビ系)。松下奈緒が主演、木村佳乃らが共演する腫瘍内科を舞台にしたメディカル・ヒューマン作品で、がん治療の最前線で闘う医師と患者の姿を情感豊かに描いてきた。
腫瘍内科医の恩田心を演じた松下、消化器外科医の梶山薫を演じた木村。医師として、友人として、強く信頼しあえる関係を築いた2人。そんな矢先、薫は乳がん手術から5年目の検査で再発が判明。その告白を受けた心は2人で乗り越えようと誓い合う。3カ月以上にわたる撮影を振り返りながら2人がこのほど、最終話の見どころを語った。
--演じてきた今の心境を教えてください
松下「どんな状況でも仕事に対してぶれてはいけない心を演じるのは難しくもあったが、実際の医師のみなさんの仕事もこういうことなのかな?と実感できる日々がありがたく、演じることができてうれしく思いました」
木村「放送が始まってから買い物に出かけたときなどに“見ていますよ。実は私の親戚もがんを患っていて…”と話しかけられたりすることが多くなった。がんという病気がみなさんの身近にあり『アライブ』が忠実に描いていることを実感。演じがいのある骨太な作品に参加できてよかったです」
--心と薫の関係は?
木村「薫が幸運なのは、いつも心先生がそばで支えてくれたこと。心と薫は前世では夫婦だったんじゃないかな?」
松下「私もそう思う。いつの間にかお互いが必要になっているという関係性は夫婦みたい。どちらかが弱っているときは、必ずどちらかが寄り添っていますから」
--撮影を通して改めてお互いに思われることは?
松下「作品が人の生死と向き合うドラマなので、つらいなと感じるときもあったけど、佳乃さんに元気な“おはよー!”の挨拶をいただくと“今日も佳乃さんがいてくれる”とすごく支えになった。今回コンビを組ませていただけて本当によかったです」
木村「私は最初から奈緒ちゃんを支えていこうと思っていた。私の方が年上ですし、とにかく奈緒ちゃんには私がいるときは少しでも気持ちを楽に過ごしてもらいたかったです」
--最後に視聴者へメッセージをお願いします
松下「最終回は薫先生が医師であると同時に患者さんの立場になる。心が家族と同じように失いたくない大切な存在の薫先生をどう支えていくのかを見ていただきたいです」
木村「おそらく、医師として病気を知っている薫は根治ではなく、がんと共存していこうと考えている。心先生と一緒に仕事をしていきたいと願う薫は、そのためにどうしたらいいのかを考えると思います」
松下「心と薫が何を選択して、どのように生きていくのか。ぜひごらんください」
(産経デジタル)