【岩田由記夫の音楽の明日】カーリングシトーンズ おじさんロッカーの底力

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 音楽シーンを支えてきた50代の6人がカーリングシトーンズというバンドを結成し、人気を集めている。メンバーは寺岡呼人(てらおか・よひと)、奥田民生、斉藤和義、浜崎貴司、YO-KING、トータス松本。バンド名は、ザ・ローリング・ストーンズをもじって命名された。発起人は寺岡で、カーリングの後に続くシトーンズは、寺岡の出身地である広島の言葉、「しとん」(~している)に由来している。

 ヒット中のアルバム「氷上のならず者」は、ストレートなジャパニーズ・ロック・サウンドで、EDM(エレクトろニック・ダンス・ミュージック)の多いJ-POPシーンでは、異色の輝きを放つ。名前は冗談でもサウンドは、この6人の個性が、うまくハーモナライズされている。

 メンバー全員、カーリングとは縁もゆかりもなかったが、7月から始まる予定のライブ後半戦には、北海道北見市というカーリングの聖地も含まれている。これは、2018年平昌五輪の銅メダリスト、鈴木夕湖(すずき・ゆうみ)のご母堂が彼らのファンで、たってのお願いで実現したという。

 本稿を執筆するにあたり7日、メンバーの浜崎シトーン(メンバー全員、名前をシトーンに統一している)こと浜崎貴司に電話インタビューした。一番苦労したのは、バンドへ提出する楽曲の作曲だったと浜崎シトーンは教えてくれた。これだけのメンバーがそろったので、安易な曲作りをするわけにはいかなかった。仲が良いと同時にライバル関係でもある。そんな緊張感が、「氷上のならず者」のタイトかつロックなサウンドを生んだのだろう。

 気になる今後は未定だが、浜崎シトーンによれば、ライブでは新曲も演奏しているので、次作の可能性はあるかもしれないとのことだった。ぜひ、次作も実現して、おじさんロッカーの底力を見せてもらいたいと思う。(音楽評論家)

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