加藤勝信厚生労働相は17日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大で品薄が続くマスクについて、国が保有する約250万枚を18日までに医療機関などに配布すると表明した。製造販売業者らから確保する約1500万枚も来週以降に配布する考えを示した。
加藤氏は「医師でもウイルス感染が発生してしまうといった差し迫った話を聞いている。必要物資が不足しているとの声に対応したい」と語った。
政府は11日の参院予算委員会理事会で国の保有分から約250万枚を民間に提供できると報告。6日時点で各府省庁の保有分は計641万枚と説明していた。
また加藤氏は新型コロナウイルスの影響で仕事を休まざるを得なくなった保護者を対象とした休業補償について「制度の詳細を18日にお知らせしたいと思っているし、申請の受け付けを開始する予定だ」と述べ、補償を急ぐ考えを示した。