運転中の事故で女子高校生2人を死傷させたとして、自動車運転処罰法の過失致死傷罪に問われた前橋市の無職、川端清勝被告(87)を無罪とした前橋地裁の判決について、前橋地検は19日、不服として控訴した。
5日の判決では、川端被告は医師や家族から意識障害に陥る危険性について注意されておらず、意識障害による事故の発生を「予見できたかどうか合理的な疑いがある」として、無罪が言い渡された。
判決などによると、事故は平成30年1月9日に前橋市内で発生。運転中に意識障害になった被告の乗用車が、自転車で走っていた高校1年生の太田さくらさん=当時(16)=らに衝突、太田さんは死亡し、別の女子生徒もけがをした。