元TOKIOの国分太一氏が、自身の活動休止とTOKIO解散に至る経緯について、日本弁護士連合会(日弁連)に人権救済を申し立てた。これに対し、日本テレビが「強く抗議する」とコメントを発表し、芸能界と社会に大きな波紋を広げている。この事態は、コンプライアンス違反の具体的な内容が不透明なまま進行しており、多くの疑問が投げかけられている。
国分氏の申立てと日本テレビの反応
事の発端は、6月20日に日本テレビが行った緊急会見にある。この会見で、同局は国分氏に複数のコンプライアンス上の問題が認められたとし、その結果、国分氏は無期限の活動休止を発表、人気グループTOKIOは解散に至った。複数の報道では、『ザ!鉄腕!DASH!!』の番組スタッフに対するハラスメント行為が取り沙汰されているものの、日本テレビ側も国分氏側も詳細を公表しておらず、真相は依然として不明だ。
今回、国分氏が日弁連に訴えたのは、番組降板に至るまでのプロセスに「瑕疵」があったとするものだ。提出された申立書によれば、国分氏は6月18日に『DASH!!』の打ち合わせ名目で日本テレビに呼び出され、そのまま事情聴取を受けたという。その場にはコンプライアンス担当者と弁護士が同席し、複数のハラスメント行為について質問され、身に覚えがあると認めた直後に番組降板を求められたと主張している。国分氏の代理人弁護士は、この聴取が誘導的であったと指摘している。
元TOKIOの国分太一氏。日弁連への人権救済申立てで注目を集める。
不透明な「コンプライアンス違反」の具体的内容
この一連の出来事に対し、X(旧Twitter)などのSNS上では、肝心な部分に対する具体的な情報開示を求める声が多数上がっている。「争うならもうプライバシーも関係ないよ。全て詳細に報告しないと」といった意見や、「具体的なコンプライアンス違反の内容を報道しなかったらそれはそれで人権侵害になってしまうかもしれないのですね…」といった指摘が聞かれる。
芸能プロ関係者も、この情報不足が事態をより複雑にしていると語る。「国分さんのコンプライアンス違反の詳細については、元TOKIOメンバーの城島茂さんや松岡昌宏さんも知らないとされています。さらに国分さん自身も、日本テレビ側から何が具体的な問題だったのか、詳細を知らされていないと伝えられています」。コンプライアンス違反といってもその内容は多岐にわたるため、重要な部分が明かされないまま事態が進行していることに、視聴者やファンは「置き去り」にされたような感覚を覚えている状況だ。
現在、インターネット上では日本テレビ側と国分氏側、双方の対応に対する不可解な感情が相次いで表明されている。この複雑な状況の中、すべての真相が明らかになる日は果たして訪れるのだろうか。





