秋田県の佐竹敬久知事は23日、新型コロナウイルス対策をめぐり、感染拡大地域から県内入りする人に慎重行動を求めるなどの「県境対策」を指示した。
この日開かれた県危機管理対策本部会議で述べたもので、佐竹知事は、県内で確認された感染者2人からの2次感染はなかったとしながらも「これから入学、転勤、帰省などで県内入りする人が増える。県内での2次感染を防ぐには『県境対策』が肝要だ」と指摘した。
そのうえで「感染拡大地域から県内入りする人は来訪後一定期間は活発な行動を控えたり、体調が悪ければ例えば1、2週間は来訪を控えて現住地で待機するよう、広く周知する必要がある」として、関係部局に早急に対応するよう指示した。
秋田県で感染が確認された2人は、入院後にウイルス検査で陰性が確認されて退院している。1人はクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客だった秋田市在住の60代男性だが、もう1人は感染が拡大している北海道から先月28日に、保護者とともに秋田県入りした10歳未満の女児。来訪後に熱が出るなどして秋田市内で検査を受け、感染が確認された。