国土交通省は24日、平成30年に各地で起こった水害により、全国で1兆4050億円の被害があったとの確定値を発表した。建物や農作物、インフラなどの被害額を集計した。このうち西日本豪雨が9割近い1兆2150億円を占め、昭和36年の統計開始以来、単独の豪雨としては過去最大となった。
平成30年は日本列島を縦断した台風24号(被害額580億円)、関西空港が浸水した台風21号(同410億円)なども発生。年間被害額は、台風や豪雨が相次いだ16年、長崎豪雨があった昭和57年に次ぐ過去3番目だった。
都道府県別では、岡山が4209億円で最も多く、広島3388億円、愛媛1697億円と続いた。全半壊や床上・床下浸水などで被災した建物は6万3千棟、浸水面積は2万9千ヘクタールに上った。これまで単独の豪雨として被害額が最大だったのは昭和51年の台風17号で8844億円。