神戸市西区の「神出(かんで)病院」の看護師ら6人が、統合失調症など重度の精神疾患がある患者を虐待したとして逮捕された事件で、兵庫県警捜査1課は24日、準強制わいせつと暴行の疑いで、元看護助手の和田元規容疑者(27)=神戸市西区北別府=と看護師ら4人を再逮捕した。いずれも容疑を認めている。
再逮捕容疑は平成30年10月、病室内で入院中の男性患者(63)と別の男性患者(61)に無理やり2人で性的な行為をさせたほか、昨年9月にナースステーションで、同じ63歳の患者の顔や頭に粘着テープを巻き付けたとしている。
県警は今月4日、今回の被害者と同じ男性患者同士で無理やりキスをさせたほか、男子トイレで別の男性患者(79)の顔に放水したなどとして和田容疑者ら6人を逮捕した。
いずれも夜間勤務時の犯行で、同容疑者のスマートフォンには虐待の様子を写した動画約30本が残されており、県警は被害が判明している3人を中心に、複数の患者に虐待行為を繰り返していたとみて事件の全容解明を進めている。
和田容疑者らはこれまでの調べに対し「患者の反応がおもしろく、仕事のストレス発散でやった」などと供述している。