東京都調布市で平成27年、住宅街に小型プロペラ機が墜落し乗客や住民ら8人が死傷した事故で、東京地検立川支部が、機体の管理会社「日本エアロテック」(調布市)の小山純二社長(66)と、事故で死亡した川村泰史機長=当時(36)=の業務上過失致死傷容疑について、近く不起訴とする方向で検討していることが27日、関係者への取材で分かった。
警視庁は30年11月、出発前の機体重量確認などの安全対策を怠り、重量超過の影響で墜落させたとして、小山社長と川村機長を書類送検していた。
関係者によると、重量超過は50キロ前後で、それだけで墜落の原因となるとはいえず、エンジンの出力低下の理由は特定できなかった。そのため立川支部は、事故を予見するのは困難だったと判断したとみられる。