アフガン捕虜解放、31日に「実施されず」 戦力増強警戒か

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1日、カブールで記者会見するアフガニスタンのガニ大統領(ロイター)

1日、カブールで記者会見するアフガニスタンのガニ大統領(ロイター)

 【シンガポール=森浩】アフガニスタンで、政府とイスラム原理主義勢力タリバンによる双方の捕虜解放が31日から始まる予定だったが、アフガン国家安全保障会議(NSC)報道官は30日、「実施されない」と発表した。捕虜解放は米国とタリバンの和平合意履行の第一歩だが、延期が続いており、和平の先行きは不透明なものとなっている。

 実施が見送られた理由は明らかになっていない。報道官は「タリバンが代表をカブールに派遣し、専門的な協議を行う」と表明しており、具体的な解放の方法などについて協議するとみられる。

 2月29日の米国とタリバンの和平合意では、3月14日に政府側がタリバンの捕虜5千人を、タリバンが政府側の捕虜千人を解放し、その後、停戦に関する協議を開くとしていた。

 しかし、ガニ大統領が解放に消極的な意向を示したことで実現は難航してきた。政府には、タリバンが捕虜を吸収して戦力を増強させることへの警戒感があるほか、捕虜の処遇はタリバン側と協議を行う際の数少ない交渉材料であるためだ。米国の仲介もあり、双方は31日の解放開始で一度は合意していたが、解放の規模をめぐり、意見の隔たりは大きいもようだ。

 政府の消極姿勢にタリバンも態度を硬化させ、指導部は戦闘員に政府側への攻撃開始を命じた。政府が25日に公表したタリバンとの交渉団についても認めないことを明言しており、和平の行方は混沌(こんとん)としている。

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