新型コロナウイルスの感染拡大を受け、来夏に延期となった東京五輪・パラリンピックの日程について、国際オリンピック委員会(IOC)と日本政府、大会組織委員会、東京都の4者が来年7月23日開幕で調整に入ったことが30日、分かった。組織委関係者が明らかにした。
当初の計画では今年7月24日の金曜日に開幕する予定だった。このため、来年の開幕日も従来の日程と同時期の金曜にあたる7月23日が有力視されていた。
国際競技団体などからは酷暑を避けるため、来年の春から初夏までの開催を求める声もあった。しかし、世界的に感染が拡大する新型コロナの終息が見通せないため、政府や都などは開催までの期間をできるだけ長く確保したいとして、ほぼ1年延期する来年7月23日の開幕が適当と判断したもようだ。
組織委の森喜朗会長は28日のテレビ番組で「来週中には何らかの結論を得たい」と述べ、早期決着を示唆していた。