米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は30日に開かれた20カ国・地域(G20)の貿易投資相会合で、新型コロナウイルスの感染拡大で「米国内でより多くの医療品の生産を促している」と述べ、生産態勢を強化する方針を示した。USTRが同日明らかにした。
ライトハイザー氏はこれまで安価な医療品を輸入に依存したことで「米経済の脆弱(ぜいじゃく)性を生み出した」と懸念した。米国の生産態勢の強化は「米国だけでなく、世界のためにもなる」と説明した。
また新型コロナへの対処を「貿易や他の分野での問題を推し進めるために利用すべきではない。不信の種となるだけだ」と述べ、各国は協調して危機対応に取り組むべきだと訴えた。(共同)