埼玉の民家3遺体遺棄、住人の男に懲役6年 さいたま地裁


 埼玉県深谷市の民家の敷地で平成30年2月、ブルーシートに包まれた男性3人の白骨遺体が見つかった事件で、死体遺棄罪などに問われた元住人の無職、佐藤守被告(52)の判決公判が31日、さいたま地裁で開かれた。田尻克已裁判長は「相当に悪質な犯行」として懲役6年(求刑懲役8年)を言い渡した。

 田尻裁判長は判決理由で、3人の死亡について「具体的な経緯は明らかではない」とする一方、「死亡に関与していないことを分かってもらうために遺体を隠した」とする佐藤被告の主張を「不合理極まりない」として退けた。

 判決によると、佐藤被告は28年3月ごろ、いずれも住所不定、無職の長島康雄さん=当時(66)、佐藤正松さん=同(79)、八杉智さん=同(41)=の遺体を、群馬県伊勢崎市のアパートなどから埼玉県寄居町の住宅に車で運び、その後、深谷市の住宅に移して遺棄したほか、長島さんの金融機関口座から現金約35万円を引き出すなどした。



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