韓国の文在寅大統領は1日、日本が輸出規制強化の対象とした半導体材料を製造する南東部・慶尚北道亀尾市の工場を訪問した。大統領府は「日本の措置を克服できたように、新型コロナウイルスの危機も克服できるとの意思を示すため」と説明。新型コロナによる経済停滞が懸念される中、日本を引き合いに出しながら団結を図る狙いとみられる。
韓国政府は日本の措置に対し、これまで日本からの輸入に大きく依存していた半導体材料などの国産化を進めている。企業への支援策などを盛り込んだ特別法が1日から施行され、さらに研究・開発などを活性化させたい意図もあるもようだ。
文氏は工場視察後、職員らに「先んじた努力で国産化に成功し、日本からの輸入品の代わりとなった。誇らしく思う」と激励した。(共同)