防衛省は1日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に向け、埋め立て海域の軟弱地盤改良工事に関する有識者会議を開いた。同省は前回の会議までに示した資料の数値などに20カ所の修正があったことを明らかにした。その上で、工程などに影響はないと説明。有識者も「これまでの検討会の議論に影響ない」とした。
防衛省によると、工事関係業者が有識者会合の資料を精査した結果、護岸の安定性に関する数値の間違いや、計算結果が正しく反映されていない図表などがあった。
約70メートルより深い海底で軟弱の可能性を示すデータが出た「B27」地点には、防衛省が「(調査の)再検討を要しない」との見解を提示。強度が確認された周辺の地点と同質の地層と確認されたと説明し、有識者から異論は示されなかった。