政府は6日、外交・安全保障政策の司令塔を担う国家安全保障局(NSS)の経済班の発足式を首相官邸で開き、菅義偉(すが・よしひで)官房長官や杉田和博官房副長官、北村滋局長らが出席した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、感染症の水際対策強化にも取り組む。
菅氏は「サイバーセキュリティーや戦略的技術の育成など安全保障と経済を横断する領域で課題は山積している」と強調。その上で「省庁間の縦割りを排し、困難な任務に全力で臨んでほしい」と訓示した。
経済班は1日付で新設された。軍事・経済の両面で台頭する中国を念頭に、安保上の課題と産業競争力の維持の両立を目指した経済戦略を立案する。
NSSは「総括・調整班」や国・地域別で担当する「政策第1~3班」などで構成。新たに約20人の経済班が加わり、全体で約90人態勢となった。