中止の歌舞伎公演をネットで無料公開 歌舞伎座と国立劇場 





東京・歌舞伎座

 松竹は6日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中止した東京・歌舞伎座の「三月大歌舞伎」の昼の部、夜の部の全演目を17日から26日までユーチューブの松竹チャンネルで無料公開すると発表した。

 昼の部の演目は「雛祭り」、中村吉右衛門、片岡仁左衛門、中村梅玉の顔合わせによる「新薄雪物語」、夜の部の演目は、松本白鸚が名将、梶原平三景時を勤める「梶原平三誉石切」、おかしみあふれる舞踊劇「高坏」、白鸚と松本幸四郎が生き別れた親子を演じる「伊賀越道中双六 沼津」。

 一方、東京・国立劇場も6日から、3月歌舞伎公演「義経千本桜」を無観客で収録した映像を、同劇場公式ユーチューブチャンネルで無料公開する。30日まで。

 公演は原作の2、3、4段目を、Aプロ「鳥居前・渡海屋・大物浦」、Bプロ「椎の木・小金吾討死・鮓屋」、Cプロ「道行初音旅・河連法眼館」と3つのプログラムに分けられ、プログラムごとに視聴できる。

 「義経千本桜」で「平知盛」「いがみの権太」「忠信・源九郎狐」の三役を勤めた尾上菊之助は、「お客様が全くいらっしゃらない客席を前に、しかし、カメラの向こうにお客様がいらっしゃることを思い描きながら、精一杯演じましたので、インターネットでお楽しみいただけましたら幸いです」と、国立劇場の公式サイトにメッセージを寄せた。



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