消費者庁は7日、「ルイ・ヴィトン」や「エルメス」など高級ブランドの偽物をネット通販大手「アマゾン」に出品した13の通販事業者に対し、特定商取引法違反として一部業務停止を命じた。同庁によると、デジタルプラットフォーム上に出品した事業者に対し、同法違反で行政処分するのは初めて。複数のプラットフォームの運営企業に対し、被害を防ぐ対策を取るよう要請した。
同庁取引対策課によると、13事業者はアマゾンのサイト上で、ブランドの名前や画像と共に「並行輸入品」などと記載して出品。実際には偽物を販売していた。出品は既に削除され、アカウントも停止されている。
事業者のほとんどは、使われていなかったり関係がなかったりする住所や電話番号を記載していた。消費者から「連絡が取れない」といった相談が寄せられていた。