三越伊勢丹ホールディングス傘下の三越伊勢丹は7日、全国の信用金庫の販路開拓ネットワーク「よい仕事おこしネットワーク」と連携し、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で苦境が続く中小企業の支援に乗り出したと発表した。同日、両者が包括的連携に関する協定書を締結した。
全国147信金が地域の隠れた名品を発掘し、三越伊勢丹がカタログギフトに採用したり、外商向けに販売する。また三越伊勢丹は間伐材を使った木工製品など法人向けの商材の一部を中国など海外からの輸入に頼っているが、今回の提携を機に国内企業の活用も検討する。
ネットワークの事務局がある城南信用金庫本店(東京都品川区)で同日に締結式が開かれた。城南信金の川本恭治理事長は「日本を代表するような百貨店、三越伊勢丹の力を借りて全国の中小企業のお役に立ちたい」とあいさつ。三越伊勢丹の滝沢勝則法人事業部長も「国内のものづくりの価値をもう一度掘り起こしたい」と語った。