職場閉鎖、ホームパーティ禁止 シンガポールで厳格措置

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 【シンガポール=森浩】新型コロナウイルスの感染拡大阻止に向け、シンガポールが対策を強化している。積極的な情報公開などで封じ込めの「優等生」とされたが、感染者増加に歯止めが掛からなくなったためだ。職場閉鎖のほかホームパーティーなど個人的な集まりも禁じ、人と人との接触を極限まで減らして拡大を防ぎたい考えだ。

 リー・シェンロン首相は3日のテレビ演説で感染拡大への危機感をあらわにし、「急拡大を防ぐため断固とした措置を講じる」と宣言した。

 政府は7日からスーパーマーケットや病院など生活に不可欠な業種を除きほとんどの職場を約1カ月間閉鎖。8日からは学校も閉校とした。レストランは持ち帰りの販売は可能だが、座席の提供は認められない。

 7日に成立した新型コロナ対策の暫定措置法で屋内外での集会が禁止され、個人的な集まりも対象に。違反者には罰金や禁錮刑が科される。ガン保健相は「友人とのパーティーや非同居家族への訪問も対象になる」との見方を示した。さらに「健康な人には不要」としていたマスク着用も推奨し、洗って再利用できるマスクの配布も始めた。

 リー氏は対策強化を、金融用語で取引の一時停止を意味する「サーキット・ブレーカー」と表現する。ロックダウン(都市封鎖)とは銘打たず、外出禁止令も出していないが、それに準ずる強い措置といえる。

 シンガポールでは9日までに新型コロナに1623人が感染し、6人が死亡した。欧米からの帰国者が相次いだ3月中旬ごろからの伸びが顕著だ。外国人労働者が生活する宿泊施設がクラスター(感染集団)となり、2万人が外出禁止となった。ウォン国家開発相は「感染経路が分からない患者が増えた場合、今回の措置は延長される可能性がある」としている。

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