記録的な大雨で全国各地に大きな被害をもたらし、共同通信の集計で死者99人、行方不明者3人を出した昨年10月の台風19号は12日、上陸から半年を迎えた。今も8千人以上が仮設住宅に入居するなど、被災者は不自由な暮らしを続ける。宮城県丸森町では、土砂災害で行方不明となった女性(63)の家族らが、手掛かりを求めて現場付近を捜索する。
内閣府のまとめでは1日時点で、11都県で8387人が仮設住宅に暮らす。自宅の2階などで生活する「在宅被災者」も多数いるとみられるが、自治体も実態を把握しきれていない。
台風19号は2019年10月12日に静岡県へ上陸して関東、東北を縦断。河川氾濫が7県の71河川142カ所、土砂災害は20都県952カ所で発生した。住宅の全半壊は3万3332棟に上った。