世界死者11万人超え 中国、ロシア国境で「逆流感染」増える





中国・武漢の老人たち=4月12日(ロイター)

 米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、新型コロナウイルス感染症による死者が12日、世界全体で11万人を超えた。10日に10万人を上回ったばかりで、欧米を中心に被害拡大が続いている。感染者は13日、185万人超となった。

 世界保健機関(WHO)によると、死者の約7割はトルコや旧ソ連諸国を含む欧州地域事務所管内に集中しているが、4月に入り米国で急増。トランプ米大統領が国家非常事態を宣言してから13日で1カ月が経過したが、死者数はイタリアを上回り世界最多となった。国内死者の半数近くを占めるニューヨーク州のクオモ知事は12日の記者会見で、州内の死者が6日間連続で700人台にとどまり、高止まりしながらもピーク期を迎えた可能性があるとの見方を示した。

 一方、中国国家衛生健康委員会は13日、新型コロナ感染者が12日に中国本土で108人増えたと発表した。1日あたりの新規感染者が100人を超えたのは3月6日の発表以来で、うち98人が海外からの流入。特に中露国境に位置する黒竜江省での「逆流」が目立っている。(ニューヨーク 上塚真由、北京 三塚聖平)



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