共産党の穀田恵二国対委員長は15日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、立憲民主党の安住淳国対委員長が自民党の森山裕国対委員長と合意した議員歳費の2割削減について「筋が違うのではないか」と疑問を呈した。党として「(削減の)議論はしたい」とも語った。
穀田氏は、東日本大震災の際の歳費削減が復興財源を確保する必要がある中で実施されたことを挙げ「大事なことは困難に陥っている国民の命と健康、生活を支え、補償することだ。それに全力を尽くし、その方策をいいものにするのが国会議員の仕事だ」と強調した。
一方、穀田氏は、自民党の二階俊博幹事長が国民1人当たり10万円の現金給付を政府に求めると表明したことに関し「一律10万円と野党は(政府・与党との)協議で提案していた。国民世論になっているし、自民党さえもそう言わざるを得なくなった」と述べた。