【ニューヨーク=上塚真由】国連のグテレス事務総長は14日、トランプ米大統領が世界保健機関(WHO)への拠出金停止を決めたことについて、「ウイルスとの戦いで、WHOやいかなる人道機関の活動資金を削減するときではない」とする声明を出し、見直しを求めた。
グテレス氏は、WHOはウイルスとの戦いにおいて、前線にたち、訓練や人命救助活動などを通じて、加盟国や、弱い立場にある人々を支援している機関だと強調。「WHOを支えることは極めて重要だ」と訴えた。また、感染が世界中に急速に広まったことについて検証はなされるべきだとしつつ、「今はそのときではない。国際社会が結束し感染拡大を止めるためにともに取り組むときだ」と呼びかけた。