ロシアは19日、キリスト教東方正教の復活祭を迎えた。首都モスクワの巨大な救世主キリスト大寺院では、新型コロナウイルス感染拡大を受け、ロシア正教会最高位のキリル総主教が18日深夜から、信者の参列なしで司祭らだけによる礼拝を行った。
ロシアでは全土で新型コロナ感染が急速に広がっている。ロシア正教会は教会での感染を避けるため事前に信者に対し、自宅にとどまり、テレビで復活祭礼拝の中継を見るよう呼び掛けていた。
例年はプーチン大統領ら政府要人も信者とともに同大寺院の礼拝に出席するが、この日は姿を見せなかった。
ロシアでは新型コロナ感染拡大を受け、ほぼ全土で外出禁止措置が取られている。(共同)