トランプ米大統領は19日の記者会見で、新型コロナウイルス対策の外出規制で打撃を受けた中小企業への追加支援策を巡り、議会との合意が「近づいている」と述べた。米紙ワシントン・ポストによると、中小企業向け融資の枠を約3千億ドル(約32兆3千億円)追加する。
米国の予算関連法案は議会が立案・審議し、大統領の署名を経て成立するため、議会の協力が不可欠。民主党のペロシ下院議長も同日、合意が近いとの認識を示した。
トランプ政権と議会は3月下旬、2兆2千億ドル規模の経済対策を成立させた。そのうち中小企業向け融資に3500億ドルの枠を設けた。従業員の雇用を維持すると返済が減免される仕組みだ。だが、申請が殺到して枠に達したため、米政府は新規受け付けを終了した。(共同)