週明け20日午前の東京株式市場の日経平均株価は反落した。国内の新型コロナウイルスの感染者数増加に歯止めがかからず、経済活動停滞への不安感が広がった。一時200円超下落した。午前終値は前週末終値比181円84銭安の1万9715円42銭。東証株価指数(TOPIX)は6・72ポイント安の1435・82。
国内では16日夜に緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大され、18日にはクルーズ船乗船者を除いた感染者が計1万人を突破。先行きの不透明感から投資家の慎重姿勢が目立った。前週末17日に治療薬開発への期待から平均株価が急伸した反動で、短期的な利益を確定する売り注文も出た。
新型コロナの感染拡大による世界的な不況から原油安となり、産油国が石油収入の減少を補うため株式市場から投資資金を回収するのではないかとの不安感も強まった。