埼玉県は21日、同県川口市の川口工業総合病院を、新型コロナウイルスに感染した患者の専用病院とする方向で調整に入った。県関係者への取材で分かった。県内で自宅待機の感染者が急増している状況を踏まえ、大野元裕知事は感染者向けの病床を300床増やす方針を示していた。
川口工業総合病院では医師や入院患者の感染が相次ぎ、院内感染の疑いが浮上している。県関係者によると、一般の患者を新たに入院させるのは難しく、新型コロナウイルスの感染者を受け入れるとの提案が病院側からあったという。
当初は約60床を想定。他の疾患で入院中の患者は別の医療機関へ転院してもらい、段階的に同病院の全約200床を感染者向けとする方針。