上方落語家「無収入」7割 協会調査、窮状伝える

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休館中の天満天神繁昌亭=23日、大阪市

休館中の天満天神繁昌亭=23日、大阪市

 新型コロナウイルスによる公演中止の影響について、上方落語協会(大阪市)が落語家らにアンケートを実施し、回答者の約7割が4月に「無収入」になる見通しとしたことが23日、分かった。協会は窮状を伝えるため、大阪府の吉村洋文知事宛てに経済的支援と終息後の落語鑑賞機会の拡充を求める要望書を22日に送付した。

 アンケートは4月に2回にわたり実施。協会に所属する268人の落語家と寄席ばやし演奏者のうち約4割(約110人)が回答した。調査結果によると、2月以降の公演キャンセルは2900件以上で、損失の総額は7800万円以上になる。71%が4月の収入を「無収入」と予想し、79%が4月以降は新しい仕事の依頼が「全くない」と答えた。自由記入欄では、生活費や家賃の支払いに対する不安の声が多く上がった。

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