ポンペオ米国務長官は22日夜、保守系FOXニュースで、世界保健機関(WHO)への資金拠出停止に関し、WHOが改革を実施しない場合、拠出を再開しない可能性があるとの考えを示した。WHOに一層の圧力をかける狙いとみられる。
ポンペオ氏は新型コロナウイルス感染症への対応を巡り「中国には必要な透明性がない。それを実現するのはWHOの責任だ」と指摘。トランプ大統領の拠出停止の決定について「完全に適切だ。WHOの構造的な改善が必要だ」と訴えた。
さらに「米国は(資金を拠出する立場に)戻らない場合があるかもしれない」と強調。「それ以上に大胆な変化が必要かもしれない」と述べた。
トランプ氏は14日、WHOが中国寄りの立場を取って対応に失敗したと非難し、資金拠出を一時停止するよう指示したと表明。WHOのテドロス事務局長は22日、米国に再考を促したほか、自身が辞任する考えはないことを明かした。(共同)